月末の買いが今日(何かの間違えで1日早く)入ってしまっただけなのかと、冗談交じりで昨日そんなコメントを致しましたが、本当にそうだったんじゃないかと思わせるような今日の弱さでした。日経平均が-1.4%も下がるような特別な何かは無く、月末でお化粧買いよりは利食い売り、円高傾向、米債務上限交渉待ちや中国の景気悪化懸念と、小さな材料が積み重なったことで下げがやや大きくなったようです。

 

中小型株界では、東証マザーズ指数は+0.1%と辛うじてではありますがプラスで、昨日に引き続き大型株よりも数字としてはいいパフォーマンスとなりました。しかし昨日とはだいぶ中身が違うというか、見かけだけというかで、昨日は個別株の強さが指数を上に引っ張ったリスクオンの形、今日は個別株売りに対し指数を買うようなフローが入っている感じの、個別株を下げて指数を上げるような特殊なリスクオフの(大きなファンドの解約があったような)形と、対照的なものになっていました。

 

月末特有の何かしらのおかしなフローがあっての下げの部分もあったでしょうから、今日下げたからといってまだ悲観的になるところでもありません。明日の動きをみてまた全体の流れを判断したいと思います。

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]