先週金曜日の日本株は、インテルの悪い決算を見て半導体株が売られ、銀行や自動車など主力セクターもつられて売られましたので、全体的にやや大きな下げとなっていました。その晩の米株市場は、発表された経済指標がインフレ懸念を増大させず景気後退懸念は減少させるいい感じのものということもあり、インテルは12%弱下げたものの米株市場全体としてはほぼ小動きでした。
そんな外部環境だったり、原油価格が強含んでいたり、148円台まで円安が進行していたりもありましたし、需給的にも下がったところは引き続き買いの手は入っているということで、今日の日本株は素直なリバウンドを見せ、日経平均+0.8%、TOPIX+1.3%となりました。
日経平均よりTOPIXの上げ幅の方が大きいあたり、中長期のしっかりした機関投資家の買いが入っていることをうかがわせますが、先週もコメントしましたが、明日明後日もその買いが続くかどうかは少し微妙です。円安もここからは進みづらいというところもありますし、日経平均は本日36,000円台を回復しましたが、スッキリここから上昇相場へという判断はまだできなさそうです。
先週金曜日は、グロース250指数は上げることはできなかったものの底堅さを見せ、個別銘柄でも上げるものも多かったです。しかし今日は全体リバウンド1日目ということでどうしても大型株主導になってしまうところであり、グロース250指数は-0.5%とマイナスとなってしまいました。ですが良ファンダメンタルズ銘柄に限れば上昇していたものも目立ちましたので、やりやすいとは言わないまでも中小型株にとってそれほど悪くはない環境でした。大型株は明日明後日反落するようであれば、中小型株にとっては再びチャンスになる可能性が高そうです。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
最新記事 by ポートフォリオマネージャーつぶやき (全て見る)
- マーケット一言:欧米金融市場混乱と日本政局不安でトリプル安。ただ下げは小幅であり、まだそう心配ではない。中小型株にきつい展開。 - 2025年9月3日
- マーケット一言:底堅さの流れが続き、また円安もあり反発。商社株などバリュー株が強かった。日東紡(3110)に注目。 - 2025年9月2日
- マーケット一言:複数要因による米半導体株安で日経平均主導の下げ、しかし変わらず底堅くはある。 - 2025年9月1日
- マーケット一言:クックFRB理事解任ニュースで反落。エヌビディア決算待ち。 - 2025年8月26日
- マーケット一言:パウエル米FRB議長やや利下げ容認の理解で米株からの日本株上昇。中小型株(良ファンダメンタルズ)に資金が戻ってきた感。【参考銘柄】3つ。 - 2025年8月25日