米経済指標の発表が毎日続いていますが、昨夜の米4月JOLT求人は予想よりも悪く、一昨夜に引き続き米金利低下、米株高となっていました。しかし米株高は小幅であり、円金利安と円高が嫌気され輸出株、金融株の双方が弱かったため、本日の日本株は日経平均-0.9%、TOPIX-1.4%と続落となりました。
米半導体株が弱かったことで今日も半導体関連銘柄は弱く、レーザーテック-7.5%を筆頭に、ディスコ-3.0%、東京エレクトロン-2.7%と軒並み下げました。
レーザーテックは場中に空売り投資家スコーピオンの空売りレポート(不正会計の疑い)が話題となり、レポートのニュースが報じられると下げ幅を広げましたが、会社側がレポートへの対応を検討中との報道で出尽くし的に急速に戻し、しかし大引けにかけてまた売られて終わりました。レーザーテックが不正会計をしているとは思えませんが、利益確定の売りが急がれたようです。
三菱UFJ-2.4%、トヨタ-2.4%あたりが昨日よりも下げ幅を広げ、昨日上げていたものも三菱重工-3.8%、川崎汽船-4.1%などと大きく下げていましていいとこ無しな感じでしたが、一人気を吐いたのがソフトバンクG+4.6%。一旦売った株をまた買い戻していたエリオットが自社株買いを求めているとFTで報じられると、ほぼ変わらずで商いをしていたところから大きく買われました。これが明日以降も上がるようであれば、日経平均を引っ張り上げて全体もという希望が出てきそうですが、果たしてどうでしょうか。
金利低下により不動産業指数は+0.5%と堅調。日米金利次第なので短期的にはふらふらする可能性もありますが、下値固めは出来ていて中期投資でのリスクリターンは良さそうです。
グロース250指数は-1.3%と反落となりました。9時半ぐらいまではなんとか踏ん張っていたし、後場寄りくらいにかけてもう少しの頑張りも見えたのですが、そこからはいつものパターンのような感じで大引けまでズルズル下げることとなりました。
今日も先物はプレミアムで取引され、なんであれとりあえず買いが続いているのは良かったのです。しかし、カバー-1.7%はまだいいのですが。QPS研究所-6.6%、データセクション-8.9%などと売買代金上位のもので大きく下げるものもあり、昨日より上方向の期待は後退した感じです。
ただ今日はアストロスケールの上場日で、東証グロース市場で売買代金1位とそちらにパワーと取られてしまった感もありました。明日以降アストロスケールが落ち着いてくれれば、また雰囲気は良くなれそうです。今日の下げはある程度しょうがないと割り切り、明日を待ちたいと思います。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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