昨夜発表の複数の米経済統計が米利下げ観測を強めるもので米株が強く、あるいは別にバカにはしていませんでしたが、バカに出来ないトランプ・トレードの強さというかがあり、日経平均、TOPIXともに史上最高値を更新致しました。

日本株は買いたいけれども買い材料に欠けるといった先月まででしたが、トランプ新大統領が誕生するのであれば色んなことはともかく財政拡張、からの景気敏感物色ということで、グローバル株式のなかで一番景気敏感となっている日本株が買われるのは必然と言えば必然でした。対中国強硬姿勢も意識され、中国に戻りかけていた資金の流れが再び日本に戻ってきているというのも需給要因として大きそうです。

 

景気敏感株主導、そして海外投資家の買い主導の上昇ということで、銅などのコモディティ価格上昇により強かった非鉄金属株(住友金属鉱山+7.7%など)を筆頭に、商社株、海運株、機械株などが強く、そして個別では今日も三菱重工が売買代金1位で+3.9%、他にソフトバンク+4.5%やみずほF+3.5%などTOPIXコア30採用銘柄のような超大型銘柄が大きく上昇しました。三菱重工の上昇は、防衛省との契約で架空取引があったことが報じられた川崎重工-7.3%からの乗り換え買いも一因でした。

 

グロース250指数は+0.1%と伸び悩みました。特に後場になってからズルズルと下げ、いつもの悪い癖が出てしまったようです。ただまあ今日は史上最高値更新の大型株に関心が集中していましたので、しょうがないところです。また明日以降の勝負となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]