昨日の米国が休日だったということが影響した(買い手が減少した)でしょうか、あるいは週末前に少し利食いをということもあったでしょう。日経平均-0.0%、TOPIX-0.5%と、連日の史上最高値更新とはなりませんでした。

 

三菱重工は今日も売買代金1位で+0.7%と頑張りましたが、今週強かった海運業指数が今日のワーストパフォーマーだったり、他に非鉄金属、鉄鋼など景気敏感株が売られ、自動車株も銀行株も弱いということで、明らかに利食いの動きとなっていました。ただ、指数にしても個別銘柄にしても大きく下げているわけではありませんので、健全な調整といったところでしょう。

 

来週はETFの分配金捻出売りがいよいいよ出てきます。それを狙ってのヘッジファンドのショートポジションが、意外高の展開でショートカバーをさせられて上げに拍車がかかったというのが今週の動きですので、であればショートが残り少なくカバーがあまり入らない来週はやっぱり下げるということもあり得ます。今週上げたことにより楽観論が台頭していますが、それほど楽観視できるものでもないと考えています。ただまあ、だから売れという訳ではなく下げれば買えばいいだけというスタンスですので、大した話じゃないといえばないですね。

 

グロース250指数は+0.5%と反発し、ちゃんと順番で今日は中小型株の日となってくれました。主力のカバー+4.4%が東証グロース市場の売買代金1位だったのが市場正常化のいい傾向だと思ったり、みんな大好きPostPrimeが+10.3%と大きく反発したので雰囲気が良くなっただけのかと思ったり、まだ良ファンダメンタルズ銘柄が総出で上昇のようないいマーケットになってはいない気がしますが、ともかく指数がちゃんと上がるのはいいことでした。

ETFの分配金捻出売りに東証グロース市場銘柄は関係ないですから、来週は中小型株の注目が高まると考えています。中小型株のポジションを少し増やし気味で勝負していきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]