先週金曜日夜(日本時間)に発表があった米雇用統計は労働市場が緩んできていることを示すもので、いよいよ9月の米政策金利の利下げが見えてきました。米金利低下を受けて米株上昇、週末の都知事選は予想通り小池氏再選、そしてフランス国民議会選挙はまさかの左派連合勝利で極右政権は無くなりと、日本株にとって悪い環境ではありませんでしたが、日経平均-0.3%、TOPIX-0.6%と続落となりました。

 

弱く寄った後で10時ぐらいから切り返し、主要指数は後場寄り後まででプラス圏まで戻す強さは見せましたが、やはり先週の動きでプレポジションが整理された結果、13時以降はETFの分配金捻出売りで素直にずるずるとTOPIX主導で下げたというところです。ETF分配金捻出売りは明後日の方が金額が大きくありますが、この需給的には明日下げて明後日はそれほどではないかとみています。あとは海外市場次第ですが、今日も三菱重工が売買代金1位で+0.4%、次いでソフトバンク+0.4%という動きを見ていますと市場の力強さは変わらないようで、いずれにせよすぐにもう1回上を目指すのではないでしょうか。

 

グロース250指数は+0.2%と続伸しました。

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]