注目されました植田日銀総裁の閉会中審査でしたが、想定通り淡々と従来の方針(緩和的を継続するが、経済・物価見通しの確度が高まれば緩和度合い調整、ややタカ派)に沿った発言をしてまして、何を期待していたのか、よりハト派的な何かが出なかったということで円高傾向となりました。

ただ、昨日の流れを引き継ぎ、145円を割る円高にならなければ日本株は買えるということで、日経平均+0.4%、TOPIX+0.5%と続伸となりました。続伸ではありますものの、東証プライム市場の売買代金は3.4兆円と閑散としたマーケットでした。

 

今晩のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演待ちになります。

市場では年内の利下げ幅を0.75%~1%と織り込んでいますが、慎重なパウエル議長がアグレッシブなハト派発言をする必要も無いように思えますので、9月から利下げはするけどその後のぺースはそれほどといったコンサバ気味な発言をする、そして、行き過ぎた市場の利下げ期待が若干肩透かしになって金利やや上昇ぐらいかなとみています。そうであれば、米株は上下どちらに動いても小幅、ドル円が円安方向に向かうとこで日経平均先物買われる。そんなものかなと思っています。イベント無事通過で株は上というのが一番ありそうですね。

ただまだ非常に神経質なマーケットですので、なんでもないコメントでも上下どちらかに大きく振れる展開もあり得ます。事前にポジションをとって勝負するというのは非常に難しいですので、とりあえずまあ見てるだけだけど、講演で動けば先物で参加する、そんな感じのプレーになりそうです。

 

グロース250指数は+0.2%とこちらも静か、小動きでした。

バイオ系の主役セルシード-11.8%、主力の主役タイミー-6.7%と、最近の2大カテゴリーの両主役が大きく下げましたが、バイオ系ではヘリオス+13.4%、PSS+18.2%、主力ではエヌ・ピー・シー+9.9%、インテグラル+6.1%と大きく上げる銘柄もあり、中小型株市場内資金循環というか、資金は逃げてはいないようですね。引き続き強気でいれます。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]