石破自民党新総裁誕生を受けて、本日の日本株は日経平均-4.8%、TOPIX-3.5%、グロース250指数-3.4%と大幅下落となりました。

石破さんの政策は日本株に対してネガティブなものが多いので、自然な反応と言えばそうです。

 

ただ、先週金曜日にコメントしましたが、37,800円くらいまでの下げ(今日の引け37,919.55円)であれば、やり過ぎた高市トレードがアンワインドされて下がっただけという説明がつきますので、別に石破ショックという訳ではありません。上げた理由が無くなったのでその分下がっただけのレベルです。

 

では、これから石破さんの政策を織り込む形で更に株価が下がるのかというと、そうではないと考えています。

総裁選前後の石破さんのコメントをみますと、本来彼が志向する政策に沿わないものが散見されます。最後のチャンスでどうしても自民党総裁になりたかった石破さんは、岸田さんと菅さんの力を借りたため、どうしてもそちらに配慮せざるを得ないのでしょう。

 

しかしなんであれそうしたことで石破さんの政策が薄まるのであれば、それは日本株にポジティブです。

いつか反動が来るかもしれませんが、とりあえず腹を括ってなりふり構わず総裁になったわけですから、衆院選で勝つためにはどんなことでもする覚悟があるでしょう。となれば、少なくとも衆院選が終わるまでは、素直に選挙は株買いで臨めばいいでしょう。

 

中国株は今日も大幅高で、アジアでリスクオンは続いています。

ホントはもっと下がってくれて安いところを買いたいところだったのですが、今の状況的には基本買いで攻めていく局面です。

買いが非常に魅力があるというほどの下げ幅ではなかったということ、今週は重要な米経済指標が相次ぐということから、ガッツリ買うという感じではないのでサイズ感にご注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]