米株市場でエヌビディアは+3.1%と反発しましたが、フィラデルフィア半導体株指数は+0.2%程度と米ハイテク株の戻りは鈍く、エヌビディアがそれ以外か、といった状況を久しぶりに見る状況でした。

 

更に米政府による対中半導体輸出管理改定も気になりますと、日本の半導体関連株は今日も弱く、レーザーテック-2.8%、東京エレクトロン-3.2%、ディスコ-1.5%と下げ、頼みのアドバンテストも-0.6%とマイナスとなり、日経平均を押し下げる(-0.7%)一因となりました。

一方、今日もまた金融株は強く、証券会社のポジティブレポートが効いたのか電力株、中東情勢やや悪化をみて海運株も強かったため、TOPIXの下げ(-0.1%)は限定的でした。

 

ネタに乏しく、ドル円が150円を抜くのか抜かないのかはっきりしないなかで、売買代金も減り、基本静かなマーケットが続きます。

今日もまた引けの売りが日経平均、TOPIX両指数に出まして、あまり良くない需給も続いていますが、それにしては耐えているといえるところでもありました。

 

場中14時半に発表されたTSMCの決算は悪くなく、引け後に発表されたガイダンスもそれなりにいい数字のように見えます。詳細はこれからですが、この通りでいけば、一旦はハイテク株リバウンドでの全体株価上昇が見れそうです。

中小型株はグロース250指数-0.8%と今日もさえず、東証グロース市場の売買代金は1,000億円割れどころか900億円割れとなりまして、買い手不在の状況のなかズルズル下げる展開が続きます。

23日の東京メトロ上場までは耐え時が続くかもしれませんが、あと少しです。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]