今晩に米雇用統計発表を控えるとあって様子見、になると買い手不足ということになりますので、日経平均-1.0%、TOPIX-0.8%と続落しました。
東証プライム市場の売買代金は4.3兆円とそこそこ出来ており、買いも入っているのですが、例年通り本格的新年スタートは3連休後の来週火曜日からということになりそうです。
そんなタイミングで先ほど、日銀が物価見通しを上方修正の公算大と報じられ、1円ほど円高となっています。米雇用統計次第では、更に動きが大きくなるかもしれません。
昨日引け後に決算を発表したファーストリテイリングが、中国事業懸念により-6.5%と大きく売られ、日経平均を押し下げました。
トランプ次期米政権の関税不安が続き、海運、輸送用機器(自動車)がワーストパフォーマー1,2位でした。
金利が上昇気味なのに、保険業、銀行業がワーストパフォーマー4,5位となりました。
主要業種が大きく売られても全体の下げは限定的ですから、下げてはいても買いが入ってある程度しっかりしていると、ポジティブな評価をしています。
昨日もコメントした通り、下げに腐ることなく買い場探しの局面です。
グロース250指数は+0.2%で、中小型株が引き続き選好されています。
時価総額の高い銘柄(今日はカバー+9.3%。フリー+4.7%、海帆+7.6%)が買われる展開で、主力株で勝負ができるいいマーケットになっています。
この傾向は来週も続くとみています。
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ポートフォリオマネージャーつぶやき
1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。
[1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]
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