昨夜の米1月CPIが予想より強く米日金利が上昇する中でも、米露がウクライナ戦争終結の協議開始との報道を受けたリスクオンが勝り、日経平均+1.3%、TOPIX+1.2%とやや大きく上昇しました。

 

ドル高円安ということもあって、昨年よくみた銘柄群が上昇したようで、半導体関連銘柄(アドバンテスト+3.1%、レーザーテック+2.0%など)、防衛関連銘柄(IHI+3.6%、川崎重工+2.9%など)、銀行(三菱UFJ+1.9%、みずほ+2.7%など)といった動きをしていました。

電線のところは最近の上げ過ぎもあって、フジクラ-1.9%、古河電工-5.7%と下げました。

 

決算モノでは上方修正のあった楽天銀行が+14.1%とストップ高まで上げました。

買収合戦報道のあったトレンドマイクも+16.1%とストップ高しました。

 

そうした流れになると苦しい状況になるのが中小型株で、グロース250指数は-0.8%(引け687.45pt)と久しぶりに下げました。

節目の700ptを前に一服してもいいタイミングで大型株主導のマーケットとなってしまう不運もあり、下げが必要以上に大きくなってしまった感じです。

今まで上げていた銘柄が一気に利食いモードとなり、個別銘柄のいくつかは大きな値動きとなってしまったため、雰囲気は非常に悪かったです。

決算がコンセンサスより悪い数字だったとはいえ、カバーがストップ安で-20.6%というのはいかにもやり過ぎで、その他でnote-17.2%、Synspective-15.7%などと、中小型株の値動きは一方通行になりやすいとはいえ、今日は散々でした。。

 

しかしこれで中小型株選好の流れが終わってしまったとは考えておりません。

金利、為替次第のところもありますし、明日は金曜日ですので明日の反転となるかどうかは分かりませんが、トランプ大統領リスクが続く限りは、流れはまた中小型株に戻ってくると考えています。

 

今しばらくの辛抱となりそうですが、仕切り直しで頑張ってまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]