2月下旬以降、日替わりで上げ下げを繰り返すようなマーケットが続いていますが、米関税政策などトランプリスク警戒により下げるときがどうしても大きく下げるパターンがあり、今日は日経平均-2.2%、TOPIX-1.6%と大きめに下げました。

 

ドイツ発のグローバルな金利高に賃金上昇期待分の金利高も加わり、長期金利が年内に2%まで上昇するという観測も出始め、円高が止まらないため日経平均主導で日本株は売られがち。

そして今日は、TOPIXコア30が-2.2%とTOPIXより-0.6%ポイントも下げが大きいところから察するに、海外投資家のリスクオフの売りが相当出ていた。

さらに、ホントにそうだから株が売られているのか、売られているからそういう噂が出るのかですが、特に大きな理由もなく任天堂-9.2%、ソニー-4.2%といったエンタメ株の下げがあり、ファンドが解約に追い込まれて半強制的な売りが出ているという話がありました。

 

理由がなんであれ優良株の方が売られているマーケットでしたので、今日は個別株プレーヤーには相当キツイ日となりました。先週からそうした傾向が続いています。

ただ、ビジネスマンたるトランプ米大統領はさすがにグローバル景気(というか米景気)を壊すところまでやらないだろうとベット出来れば、個別株の下げは安いところを買う絶好のチャンスです。

中途半端な安いところを買って少し下がっただけでも投げ売りさせられるリスクに注意をしつつ、いい銘柄を丹念に拾っていきましょう。

 

グロース250指数は-2.1%と日経平均と同程度の下げとなりました。

 

人気所属VTuberが卒業を発表したカバーが-3.5%、西友買収フィーバーが終わった感のトライアルが-2.2%、新薬失敗の噂を否定しても売りが止まらないGNIが-4.2%と、主力3銘柄が売買代金トップ3で大きく下げました。

 

全体下げているので個別銘柄も下げているのは当たり前と言えば当たり前ですが、その他の時価総額上位のフリー-4.2%、GENDA-4.3%、Synspective-6.8%、アストロスケール-6.4%といった下げをされてしまうと、ちょっと今日はどうにもできませんでしたね。

ELEMENTSは-1.3%の下げに留まりましたが、プレイド-6.6%、技術承継機構-5.0%、note-5.9%、メタプラネット-7.2%と散々でした。

 

リスクオフになると中小型株のこうした下げはしょうがないところですが、市場のクラッシュを想定していない限り、ここで売ってしまうとリバウンドについていけなくなるため、売るところでもないと考えています。

リスク量を抑えるために、少しは売っといてもいいかもしれません、ぐらいですね。

 

来週金曜日はメジャーSQ。市場の雰囲気がガラッと変われるタイミングになり得ますので、期待しながら待つことにいたしましょう。

 

今週もお疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]