ある程度の覚悟はできていたものの、そうはいってもなんらかの緩和も期待されていた米自動車関税が、ほぼ例外なしの25%で出てきたことで米株は下落し、日本株も小安く始まりました。

しかしそれでも配当再投資の先物買いにも助けられ、TOPIXは引けでプラスに転じ、+0.1%で引けました。日経平均はそうした助けが小さく-0.6%でしたが、それでも下げ幅がその程度であれば上出来だったと思います。

 

ただ日経平均が上昇した局面ではやはり売り圧力が観測され、どうしても月末(年度末)の日経平均を38,000円より下に押させたいような売りは続いているようです。我慢の時が続きます。

 

米エヌビディアが中国向け半導体輸出規制への懸念で大幅安し、日本の半導体関連銘柄もアドバンテスト-7.4%、フジクラ-7.0%と大きく下げました。

千葉銀行と千葉興業銀行が経営統合協議も視野と報じられ、静岡銀行、山梨中央銀行、八十二銀行が包括業務提携のニュースがあったりで、地方銀行中心に銀行株が買われ、保険株も含めた金融セクターが上昇しました。

 

グロース250指数は-0.4%となり、中小型株全般冴えませんでした。

 

弊社が18日のコメントで面白そうとしていたnoteが+21.3%、本日IPOのダイナミックマッププラットフォームが対IPO価格比+33.4%、セルシード+17.8%が東証グロース市場売買代金トップ3で、この3つは良かったのです。

しかし、主力銘柄は売買代金も少なくまちまちな動きでしたし、IPO後昨日まで強かったミライロが今日は-12.2%したような感じで、直近IPO系や値動き激しい系銘柄が大きく下がったりし、今日も中小型株全般の環境はあまり良くありませんでした。

今日IPOのZenmuTechが買い気配で今日は寄らなかったりと、こちらにもエネルギーと注意を取られてしまいました。

 

中小型株には月末(年度末)にお化粧買いによる上昇が期待されますが、同時に変なリバランスが入る可能性も大きく個別銘柄の動きはばらつきそうです。

我慢しながら、警戒しながら、でも安いところは拾いながらで、新年度相場を待ちましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]