昨日引け後のキオクシアのPTSでの下落が、米サンディスク株などをつれ安させて米ハイテク株の雰囲気を悪くさせたり、米政府再開のネガティブ面(再開により発表されいくこととなる米統計指標が悪そう)が注目されたり、それでも米FOMCでの利下げ観測が後退したりと、悪材料が重なって米株が下落し、日本株も日経平均-1.8%、TOPIX-0.6%と反落しました。
ミニSQの日でもあって寄付きで商いが膨らみましたが、その分寄付き近辺で悪材料は一旦織り込んだ感じで、特にTOPIXというかバリュー株については断続的に買いが入っており、戻りはできませんでしたが底堅かったです。
需給の良さは感じられ、悪くないといえば悪くないところもありました。
ただ、TOPIXバリュー指数が-0.0%、TOPIXグロース指数が-1.3%とはっきりとグロース株にきつい日で、ソフトバンクG-6.6%、フジクラ-6.4%、アドバンテスト-5.5%、東京エレクトロン-6.1%、古河電工-9.5%と半導体関連銘柄の大きな下げのみならず、防衛株(三菱重工-4.7%など)やテーマ系株など今年パフォーマンスが良かった銘柄が大きく売られており、体感的には-5%以上下げたぐらいのダメージが感じられました。きつかったです。
米ハイテク株の下落が、生成AI関連銘柄全般に懐疑的な見方強まっての売りが出て、利が乗ってるからの売りと、売られるからの売りとで加速した感じでして、需給主導ですので止まるまで待つしかできません。
今日引け後発表のメガバンクの決算は総じて良さそうであり、自社株買いもあったりしますので、引き続き銀行株含めたバリュー株主導のマーケットになりそうです。
バリュー株プレーでしのぎながら、グロース株の復活を待つ感じですね。
半導体関連銘柄が売られると出番のはずの中小型株は、グロース250指数が-1.8%と日経平均並みの下げとなり、今日はリスクオフの売りにやられる度合いの方が大きかったです。
トライアル+5.1%、MTG+1.5%と悪くない主力もありましたが、Aiロボティクス-7.9%、FFRIが-10.1%、Synspective-8.4%あたりが大きく崩れ、材料系もデータセクション-5.1%、フルッタフルッタ-23.7%などが雰囲気を悪くしと、今日は全くいいところがありませんでした。
東証グロース市場の売買代金が1,500億円超と増えまして、セリングクライマックスであってくれと願うところですが、ちょっとそれには金額が足りませんね。。
大型であれ、中小型株であれ、(特にグロース株は)需給主導で値動きが大きくなりがちですので、ポジションサイズを小さめに抑えながら、嵐が過ぎるのを待つしかない局面のようです。
週末しっかりと休みを取りまして、また来週に備えましょう。
今週もお疲れさまでした。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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