昨夜の米株市場がちょい下げでしたので、日本株もちょい下げ、ということでそこに違和感はありませんでした。日中の動きをどう見るかで意見は分かれそうですが、安くなったところから引けにかけて戻していく動きがありましたので、下げはしたものの今日も底堅いという意味で、個人的には明日につながるポジティブな印象でした。ただ、中小型株は息切れしたのか、弱いものが目立ちましたのが残念でしたね。
今日はともかくドル円の動きが最大の注目でした。昨日の朝は140円台前半だったのに、今現在は144.2円。1日ちょっとで4円の円安はさすがにびっくりで、市場も消化しきれていないようでした。輸出企業の多い日経平均にはポジティブなはずですが、日経平均-0.7%、TOPIX-0.6%となって弱さが目立ちました。その他、市場関係者のコメントをみても、円安が企業業績にプラスというよりは、確かにそうだが円安効果を除くと企業収益の伸びはほとんどないといったような、ネガティブなものが目立っていたように思えます。さすがにここまで円安になりますと、日本大丈夫かというか、どんどん国際的には貧乏国になっていっているのではないかという、そこはかない恐怖心が市場関係者の心理を悪化させているように思えます。ちょっと嫌ですね。
日経平均(ドル建て)は190ドルまで下がってきました。今年最安値のレベルであり、6月中旬、7月中旬に下げ止まったレベルです。海外投資家からの買いが一旦は見込めるところではありますので、日経平均(円建て)を含めて下げ止まりを今回も期待しています。ここを切ってしまうと、5月の安値が200ドル近辺でしたので、10ドル刻みでなんとなくメドになっているということで、180ドルが一応の下値の目安。現在のドル円(144.2円)が変わってないとすれば26,000円ぐらい。弊社では、ファンダメンタルズから見た日経平均のレンジ(弱気シナリオ)を26,000円~29,000円と見ていますので、なんとなく整合性があるレベルではあります。