先週金曜日夜のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演は、利下げを明言したものの幅などには言及はなく、その点についてはほぼ想定通りのものでしたが、「労働市場を支えるために出来ることは全て行う」のあたりに利下げ方向の力強さを感じたのか、市場は米金利低下で反応しました。
米金利低下は予想外でしたが小幅でしたし、米株が上昇していたのでとりあえず日本株まわりは静かだろうとみていたのですが、ドル円が146円台半ばから144円台前半までの円高になったのは想定外でした。
円キャリートレードの巻き戻しでは無いと思いますが、まだ円買い圧力がそれほど残っていたのかと驚きました。
日本株への悪影響を心配しましたが、そんなこんなで今日の日本時間で143円台半ばまでの円高となりましても、日経平均-0.7%(大引け38,110.22円)、TOPIX-0.9%と小幅安で済み、日経平均の38,000円をキープして終えました。
下げはしましたが円高耐性を確認し、底堅さをみることができたポジティブな印象の方が強かったです。
今までは145円が38,000キープの条件かと考えていましたが、これ以上の円高が進まなければ日本株はそれほど売られることは今のところ無さそうです。
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ポートフォリオマネージャーつぶやき
1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。
[1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]
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