昨夜の米金融市場は小幅ながら金利高、株安となっており、またドル円は円安、日経平均先物は朝方売られるまではそこそこ堅調と、先週金曜日のパウエル議長講演の後にこうなると想定していた方向への動きとなりました。逆に動いた金曜日の米金利、米株の動きの方がイレギュラーであり、昨夜の動きでやっと正常に戻り、読みやすくなってきました。
読みやすい普通のマーケットに戻ったのであれば、日本株は上昇するのがまた自然です。今日は、日経平均+0.5%(大引け38,288.62円)、TOPIX+0.7%と上げました。
先週は、ドル円が145円キープできれば日経平均も38,000円を超えていくといった流れでしたが、今週は日経平均が38,000円をキープするのでドル円は145円まで戻ってこようとする、そんな因果関係の動きになっています。
公的年金が買っている話は依然伝わってきませんが、TOPIX、TOPIXコア30の動きを見ていますと、なんであれ筋のいい中長期投資家がじっくり毎日買っているようで、日本株を支えていますね。
ただ、大きく上げる力がある買いというわけではなく、東証プライム市場の売買代金は3.2兆円ちょいと非常に薄商いな中、売りが少ないので上げている感じでした。29日朝のエヌビディアの決算待ちで動きづらいと言ったところです。
個別銘柄の動きとしては、そのエヌビディアの値動きを気にして米半導体銘柄が下がり、日本の半導体関連銘柄も下がっているのが目立ちましたが、東証プライム市場の値上がり銘柄比率は80%で、TOPIXが+0.7%程度だったにしては値上がり銘柄が多く、良くも悪くもスター銘柄無く全般買われてる感じでした。個別銘柄的にも、盛り上がりには欠けています。
そうした中、グロース250指数は+1.3%と今日も元気でした。
ただ、主力銘柄でも上げるもの(GNI+9.1%、GENDA+3.3%)、あまり上げないもしくは下げるもの(タイミー+0.2%、カバー-0.2%、トライアル-2.9%)が分かれ、値動き派手系バイオ銘柄も同様な感じの動きでして、銘柄間の動きが大きくばらついていました。
ここら辺のレベルまで急ピッチに上げてきたことで、まだ買いたい、そろそろ売りたいの需給が交錯しているのを象徴する動きでした。日々の値動きで一喜一憂する必要はありませんが、上下どちらでも大きく動くようでしたら、買い増しなり利食いなり、機敏に対処していく必要がありそうです。
もっとも、長期投資であればバタバタせず買い持ちでほっとけばいいという方法もありますね。
今日は宇宙関連銘柄のQPS+9.9%、アストロスケール+11.2%がグロース市場売買代金2,3位で大幅高でした。夢のあるテーマですので、明日以降も期待したいです。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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