プーチン氏が核兵器使用の拡大を承認のニュース、そしてウクライナが米国製長距離ミサイルでロシアを攻撃のニュースで、昨晩は37,700円近辺まで売られていた日経平均(先物)ですが、本日東京時間では38,000円サポートが引き続き機能していることを見せつけるように、寄り付きは前日比変わらず、あるいはしばらくプラスで始まっていました。(高値が9時4分の38,520.45円。)

 

ただ、明日朝のエヌビディア決算発表前でもあり、あるいは今日は順番で言えば下げる番(単純に昨日上がったから今日は下げの番というだけですが)ということなのかありで、日経平均-0.2%、TOPIX-0.4%と下げました。

特に何がどうこうということはなく、単純に小動きでした。

 

創業家が今年度中に買収完了と報じられたセブン&アイが場中に+10.9%まで買われましたが、現時点で決まったものはないという創業家コメントが一部で報道され、引けはやや下げて+6.5%となりました。

地政学リスクの高まりにより防衛関連株が買われ、三菱重工+1.4%、IHI+3.3%となりました。

昨日決算を発表した損保株は明暗が分かれ、SOMPO+11.4%に対し、東京海上-7.0%でした。

アクティビストの大口保有が報告された東京ガスが+13.0%と大きく上昇しました。

ソニーが買収検討と昨日報じられて+23.0%のストップ高だったカドカワは、今日も+16.0%と大幅上昇が続きました。

 

中小型株は今日も相対的な強さを見せ、グロース250指数は-0.0%となりました。

 

主力のカバー+1.6%、タイミー+7.8%、暗号資産系リミックスポイントが+3.8%と続伸しましたが、その他の関連銘柄を含めるとややまちまちな感じでした。

光通信関連が湖北工業+2.5%、santec+5.3%と強かったです。

カドカワの買収報道によりIP関連が注目され、東映アニメーション+3.3%、IGポート+1.5%でした。

買う側ソニーの関連銘柄として、SMNがストップ高のあと+28.9%で引けました。

 

中小型株優位のマーケットが今日も続きましたが、やや指数先行というか、大きく上がっている銘柄には利益確定の売りが入って個別銘柄はそれほどのような雰囲気もあった感じでした。

ただ、前場9時半まで強かったあとで後場寄りまで売られていた流れのところ、13時半以降はやや盛り返しもありましたので、中小型株相場が終わったという訳では無さそうです。このところの個別銘柄の上げが急ピッチだったので、利食いを先行していた主体がいたというところでしょう。

 

明日朝のエヌビディア次第のところもありますが、引き続き中小型株は勝負できる相場つきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]