今日の日本株は、日経平均が3,005円安で-4.2%、TOPIXが-1.3%と反落しました。

 

きっかけは、ニュース2本でしたね。

ひとつは、米OpenAIが新規上場(IPO)を2027年まで先送りする可能性がある、との報道。AI関連投資が「本当に利益に結びつくのか」という不安につながり、直接の利害があるソフトバンクGが大きく売られました(-12.5%)。

もうひとつは、アップルの製品値上げ。半導体メモリーの価格が上がりすぎて、ハイテク企業の収益を圧迫するのでは、という懸念ですね。

 

昨日はマイクロンの好決算を受けて、指数(と半導体関連)主導で買われた一日でしたが、今日はその逆を演じただけ、といえばだけ。完全にニュースに振られる展開です。

日経平均もTOPIXも、ちょうど一昨日のレベルまで戻ってきて、仕切り直しです。

 

今日売られたのは、まさに昨日買われた銘柄たち。昨日の上げをそっくり返した格好です。

キオクシアが昨日+12.3%→今日-11.2%、アドバンテスト+15.1%→-9.6%、太陽誘電+11.2%→-10.8%とほぼ往復。ディスコ+7.8%→-8.7%、村田製作所+7.2%→-8.9%、イビデン+6.4%→-9.0%、といった具合ですね。

ニュースのあったソフトバンクGは、昨日+7.9%に対して今日は-12.5%と大きく売られました。


海外でも韓国KOSPIが-5.8%、SKハイニックスやサムスンも大幅安と、アジアのハイテクが一斉に売られました。

 

注目すべきは、東証プライム市場では値上がり/値下がり銘柄数は58%/39%と、実は値上がり銘柄の方が多いこと。

東証バリュー株指数は-0.6%、グロース株指数は-2.1%と、売られたのは値がさのグロース中心で、バリュー株にはむしろ物色が広がっていました。

 

指数を引っ張っていたのが一部の値がさAI株に偏っていた、その裏返しですね。

一極集中ではない、健全といえば健全なマーケットに、今日だけではなくこれからなっていくのであれば、(指数は上がりづらくなるかもしれませんが、)ファンダメンタルズで見る投資家にとっては、いいマーケットが戻ってくるかもしれません。

どういった方向性がでてくるか、注目のところです。


中小型株はグロース250指数が-2.5%と、大型株のリスクオフに付き合う形で下げました。

 

その中で、パワーエックスが+2.9%とプラスを保ったのと、直近IPOのLiNKXが今日もストップ高だったのが、数少ない明るい材料でしたか。

 

中小型株も大型株同様、まずは落ち着き待ちですね。

 

半導体市場そのものと、関連企業の収益拡大は、この先も続くと見ています。ただ、心理的には怖さの方が先に立って、なかなか買いづらい状況ですね。

需給面でも、来週月曜が配当金支払いのピークで再投資の買いが期待される一方、来月初にはETFの分配金捻出売りも控えていて、サポートは少し心もとないところ。

 

積極的に売る場面ではないと思いますが、しばらくは様子を見つつ、大きく下がったものだけを拾っていくスタンスでしょうか。

モメンタムが戻るきっかけ待ち。いっそセリングクライマックスのようなものが来てくれれば、それはそれで買うチャンス、そんなところです。

 

今週もお疲れさまでした。

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]