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【総評】
5月第1週(4/30~5/2)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が2週連続の買い越し(1,800億円)、個人は2週連続の売り越し(1,700億円)となった。
同週の日経平均は堅調。3日立ち会いのなか、3連休明けの4月30日に400円を超える大幅上昇したことが寄与した。
海外は現物(+1,700億円)を中心に買い越し。個人は現物(-2,700億円)を売り越した。月初から投信が大幅に買い越し(1,900億円)ており、買い主体筆頭となった。
GPIFの投資行動の足跡となる信託銀行(+300億円)は、目立った傾きは見られなかった。
尚、市場観測では、GPIFのアクティブ運用への資金配分があるのではないか?という話題があったが、少なくともこの週間での傾きは観測されず、あったとしても、既存のアクティブ運用、あるいはパッシブからのリバランスということになり、市場全体としては中立要因となる。
上記とは別に注目されているのは、来年度からGPIFが日本株ウエイトを引き上げる可能性があり、2025年度からの変更は、今年度中に実施されることになり、ウエイト上昇があるとしたら、初夏頃から変化が見られる可能性が高いという点である。仮に現状の25±8%の中心値を30%に5%アップするとなれば、10兆円の買い余力となり、相場に与える影響は大きい。より一層、投資主体別売買動向が注目される。
【1】現在進行中のインデックスイベント
- TOPIX5月30日・月末リバランス
- MSCI 5月31日・定期リバランス(公表5/15日本時間の朝)
【2】今後のインデックスイベント
【3】スケジュール一覧
【1】現在進行中のインデックスイベント
- TOPIX5月30日・月末リバランス
全体は自己株償却(TOPIXパッシブ的には売り方向)がメインとなり、買い方向は見合い(売却分を買う)のTOPIX型となる。
TOBのローソンはFFWの低下に伴う売り需要であるが、年金系はすでにTOBで対応済み、投信ETF中心に実質200億円の売りとなろう。
リバランスは片側2,100億円となり、5月案件としては大きめとなる。
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