グロース株の下げが止まりません。

 

前回のコメントのフォローアップでいいますと、日経平均の28,500円はもむところというのは引き続きあっていて、SQ(12/10)越えの需給改善で上を期待したものの、結局昨日は28,545.68円での引けと、変わりばえしないレベルとなってしまいました。

 

ひどいのは東証マザーズ銘柄を中心としたグロース株で、何の新しいニュースもなく、ただグロース株だから、大きく買われていたからというだけで、個別株は一日で10%安くらいは簡単に下がります。

先月頭の米FOMCでのテーパリング開始、今週の米FOMCで来年の利上げ3回の見通し確認と、利上げがあるのだからグロース株には逆風というのは分かっていましたが、そのタイミングで米ナズダック指数は上げたりするなど、イベント通過出尽くしでの上げを一旦は見せられたりして、ちょっと油断したというか、幻惑されて逃げ遅れ気味になりがちだったというか、非常に苦しい展開でしたね。

最初の下げで全部ぶん投げたというラッキーな人以外は、もうここで投げるというのもなかなかできないレベルまで下がってしまい、それでも投げるのか、覚悟を決めて買い増すのかというところです。

 

弊社は来週から少しづつ買い増し方向でいいと思ってます。

売りの需給では、上手くすれば今月前半で終わってくれるかなと思った、クリスマス休暇に入る前の外人売りは、昨日まで継続していました。ただ山場は超えたようです。あとは、日本は年末ぎりぎりまでIPOラッシュが続きますので、引き続き需給が悪そうなのが辛いところで、まだまだ要警戒ではあるのですが。。。

買いの需給では、少なくとも今週は先週よりも中小型株に買いが入っているのは感じ取れました。特に15日以降は寄り付きから買いがあったのは間違いなさそうです。今のところ買いは長続きせず後場には崩れていく展開でしたが、売りが少しでも減るようならリバウンドはありそうです。

 

あとはタイミングですね。2018年からの東証マザーズ指数の年末はこんな感じです。

今年は下げ始めが早かったので、早く戻してほしいという期待がありつつ、でも例年通りだと来週まではまだまだ下げてしまうかも。。。

2018年

12/3 1,032.07

12/25 757.02(-26.7%)

12/28 812.32

2019年

12/3 915.32

12/18 866.20(-5.4%)

12/30 897.47

2020年

12/2 1,265.56

12/22 1,128.90(-10.8%)

12/30 1,196.49

2021年

(11/16 1,175.73)

12/1 1,060.96

12/17 963.66(-18.0%、-9.2%)

12/30 ???

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]