先週金曜夜の米株市場が下げていたものの、週末にビットコインが35,000ドルで下げ止まった感がありましたので、本日の日本株はたとえ寄り付き近辺は売られても戻ってくるだろうというのは、予想通りでした。米株はネットフリックスの大幅安に引っ張られ過ぎたようなところもありましたし。日経平均の27,500円より下は機関投資家が買ってくるし。

しかしそれですんなりと下げ終了とはいかないのが今のマーケットです。株が先なのか、ビットコインが先なのかは分かりませんが、両者ともリスクオフでまた売られ始め、現在日経平均先物は現物大引けより1%ぐらい下げています。

 

今週は米FOMC(25~26日)、マイクロソフトやテスラ、アップルなど決算、日本株も金曜日から決算発表シーズン入りと、買い手にとっては様子見材料に事欠きません。、一方で米株で何か突発的なこと(例えばロシアのウクライナ侵攻による急落など)がなければ、いきなりの日本株大幅安もなさそうで、ショートで攻めるところでもありません。今回の米FOMCで50bps利上げするかもとか、今年7回利上げするとかの観測の急浮上で株は売られ過ぎている部分もありますので、25bps利上げだった時の急騰(あっても一時的かもですが)に備えるべく、少しだけロングといったスタンスを推奨です。

 

米FOMC(金利)や決算以外で、下値に向かうかどうかの判断のために見ておくべき他のポイントとしては、

金利高懸念で株が下がっていたはずなのに、このところ金利が下がってきても株も下がっているというのは、株反発前の下げ局面で昨年何回か見た光景です。これで次は原油価格まで下がってくると、インフレ懸念で株が下がっていたはずなのに、原油価格が下がってきて株も下がるというパターンとなります。そうしますと大きな下げも覚悟です。(ですが、そこが一旦は下げのピークとなるはずです。)また逆に原油が高いまま(80ドル以上)であれば、しばらくは安心そうです。

 

日経平均の下値のメドですが、

日経平均27,000円がサポートされているうちはまだ大丈夫そう。

27,000円を明確に切ってきたら、下値のメドは、12カ月先EPS(時価総額型)を2,100円と想定して、2,100円xPER12倍の25,200円。但し、チャートを見ますと25,200円近辺に節らしいものはなく、コロナ前(2020年3月以前)に天井になっていた24,000円までオーバーシュート的な下げもありそう。ですが、今のところそこまでの大きな下げは想定していません。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]