本日未明に発表のあった米FOMC政策金利は、ほぼ想定通りの+0.75%ポイントとなりました。その後のパウエル議長の発言は、引き続き景気悪化をいとわず必要なら大幅利上げをする姿勢は変わらなかったものの、「利上げ速度を緩める」ということも示唆したため、ハト派的な受け止めが優勢となり、米株、特にナスダック指数は大幅高となりました。

 

それを受け日本株は強く始まりましたが、ほぼ寄り天のような感じ。前場中ごろから少しだけ戻すのがやっとでした。前回、前々回と米FOMC後に米株は大幅高となりましたが、翌日には急落しているというトラウマが効いているのか、今晩の米株を警戒するところもあり、上値を追う動きとはなりませんでした。いずれにせよ日経平均で28,000円は機関投資家から利食いの売りが出始めるレベル。中々上抜けは辛いかもしれません。

 

明日は週末かつ月末。ここのところ中小型株は、月末にある程度買いが入って上昇するという傾向が続いています。理由なく大幅高するような株は一旦利食いをして、来週に買い直してもいいかもしれません。こうした戦略は、ポートフォリオには特に有効で、明日ポートフォリオ全体が儲かっているようなら一定程度(儲けの程度にも勿論よるのだが、感覚的にはポートフォリオ全体のエクスポージャーの20~30%程度)を外し、来週ゆっくり買い直すことで、プラスアルファの収益が取れたりします。あるいは、8月に入って夏休み閑散相場になるようであれば、買い直さずにリスクを減らしたままにしておくのもアリです。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]