米7月CPIの発表前に今日も小動きという読みは、基本的には合っていて、TOPIXは下げましたがほぼ変わらず、売買代金も昨日よりやや減少となっていました。

昨日の東京市場の前の米株市場でNVIDIAの決算が悪く、東京市場ではソフトバンクグループの悪い決算を織り込み、そこまではよく耐えていました。しかし本日は、昨夜のマイクロンテクノロジーの悪い決算と、それにつられた米半導体株の下げ(米フィラデルフィア半導体指数-4.6%)があり、日本株においてはグロース株の雰囲気が悪くなって耐えきれず、日経平均も下げ、そして特に中小型株において、個別の理由なく大きく下げる銘柄が目立ちました。イベント前、お盆休暇前ということで、リスクを落とす売りと、買い圧力の低下の両方が起こってしまい、下げを加速していたように思えます。昨日引け後の決算発表はこれまでよりも悪いものが多く、そうした銘柄の下げも全体の雰囲気を更に悪くしていましたね。

 

今晩の米7月CPIがどういったものかはまだ分かりません。

それを受けて金曜日に中小型株が、

戻るようなら、それは追わずに(買い乗せはせずに)ポジションキープ、

戻さないようなら、1.一旦ポートフォリオ全体を少し売って、ジャクソンホール会議(8/25~27)前に買い戻す、2.大きく下がった個別銘柄を少し買い増す、のどちらか、

といったアクションがお勧めです。

 

指標として見ている原油先物価格はギリギリですが90ドルを割っており、ビットコインも23,000ドルをキープ。リスクオフよりリスクオンでまだいられると見ています。

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]