グローバルに利上げの波が止まりません。3.5%を突破した米10年債は勢いが続き3.7%後半まで上昇。イギリスは大型減税策発表で、財政悪化とインフレ拡大を懸念しポンド急落、10年債が2010年以来の4%台に上昇と、この状況で何やってねん状態。政治、金融ともに安定というか冷静さを欠き、パニックではないものの非常に値動きが激しくなりやすい状況になってます。
日本は先進国唯一のマイナス金利の国であり、ドル円は145円をいまのところ守りたいということで、介入でなんとかコントロール。金融市場の安定さが光ります。引き続き日本株の比較優位を想定しており、下がったら買いとの見方は変えていません。とはいえ、米株に連れ安するのも事実ですので、どこで買うかが非常に難しくなっています。
弊社は従来、弱気シナリオでの日経平均は26,000円~29,000円のレンジを見ておりましたが、下限を下方修正し、25,000円~29,000円のレンジに変更します。25,000円というのは、TOPIXの12か月先EPSを140ポイントと想定し、やや弱気のPER12.5倍を使ってTOPIXのレンジ下限を1,750をしているのですが、それに現在とほぼ同様のNT倍率をかけて算出したものです。
26,000円で止まってくれれば安値切り上げの形が残って好ましいですし、それを切ると3月安値24,681.74円を目指す形となって25,000円下限予想とほぼ同レベル。それを切ってしまうと下値のメドが見えづらくなり、覚悟を決めるというか大きな決断をする局面となってしまうかもですが、それはまたその時というか。今は逆に25,000円までは少しずつ買い下がりながら、耐えなければいけない局面だと思っています。
先週金曜日にゴールドマンサックス証券が、年末のS&P500指数を3,600ポイント想定と下方修正したのですが、それはS&P500の木曜日の引け値3,757.99から、4.2%下。日経平均の木曜日の引け値が27,153.83円でその4.2%下は26,013円。年末の想定であって安値と言ってるわけではないし、市場はオーバーシュートするものですが、なんとなく26,000円で止まってくれないかなという希望の一つではあります。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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