今日の下げはちょっと意外というか、上げて欲しかったというか。
特に中小型株全般は、昨日は想定通りリスクオフで売られましたが大幅ではなく、今日はイベント通過後のリバウンドを期待していました。昨夜発表の米12月CPIはほぼ予想通りの数字で、米10年債金利は下がって3.5%を割り、米株も堅調であったため、状況としては良かったはずです。
しかし、昨日の「日銀が金融緩和策の副作用を点検する」報道から日銀の政策修正(金利の上昇)への警戒感がまた高まり始め、そして今日、10年もの国債の利回りが0.545%まで上昇(7年7カ月ぶりの水準)と、日銀の許容変動幅0.5%程度を超えるなどした結果、ドル円も128円台をつける円高となり、日本株市場にとってネガティブな材料がそろってしまいました。
輸出株が多く、そしてファーストリテイリングが決算が悪く大きく値下がりしていたため、日経平均が大きく下がる(-1.25%)のは分かるのですが、円高がそれほど悪材料ではない東証マザーズ指数もそれなり(-0.96%)に下がったのは、下げ幅以上にちょっと嫌な感じです。金利高・円高によって、ファクターでポートフォリオを組み替えるCTA勢が売ってきている可能性があり、そうなるといい銘柄も一緒くたにというか、いい銘柄ほど売られるというかという展開になってしまうからです。
今日のところはまだそういう判断をするには早すぎます。そして、決算発表シーズンまではまだ間があり、米金融市場でもFEDによる利上げが、2月0.25%、3月0.25%で打ち止めになるという予想が過半数となってサプライズが出づらい状況となっていますので、本来であれば積極的に買いから攻めたい局面です。来週は、日経平均が26,000円を割らないようであれば、中小型株のロングを少し貯めていくところだと思っています。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
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