今回の米FOMCでパウエル議長がハト派寄りのコメントをするはずもなかったのですが、利下げ期待は思いのほか強かったようで、3月利下げの可能性が小さくなったことで米株は下げることとなりました。
連れて本日の日本株も、日経平均-0.8%、TOPIX-0.7%と反落となりました。まあただ昨日の上げが不思議な部分もありましたし、一昨日のレベルに戻っただけぐらいですので、日本株は米FOMCを無難に通過したと言えなくもないです。今晩の米株の動きをみての仕切り直しとなります。
ただちょっと気になりますのは、昨夜の米NYCB株の-38%、今日のあおぞら銀行のストップ安(-21%)。いずれも米不動産向け融資の引当金などによる業績不安によるものです。今日の日本株の下げはこうしたものを何となく嫌気したものかもしれません。現段階では個別の問題に留まっていますが、要注意ですね。
グロース250指数は-1.4%となりました。米FOMCが無風ではなかったため、イベント通過後の中小型株の上昇とはなりませんでした。こちらも今晩の米株、明日は金曜日なので来週月曜日の米株の様子を見てからの上下判断になります。決算後に大きく上げる銘柄、決算後で日をまたいでも強い銘柄もチラホラありまして、今のところ上方向のモメンタムが崩れているわけでは無さそうです。それほど悲観せずに次の動きを待ちましょう。
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ポートフォリオマネージャーつぶやき
1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。
[1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]
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