相変わらず米株の決算に振らされるマーケットが続いています。今日はメタ・プラットフォームズが時間外取引で-15%程度と大きく下げていて、昨日良くなりかけた雰囲気が悪化し、日経平均-2.2%、TOPIX-1.7%と反落となりました。昨日の上げ分をちょうど帳消しにしたぐらいですね。ファナックやキャノンの決算も悪く株価は大きく下落し、これからの決算発表シーズンに向けて不安を呼ぶ感じで、こちらも良くなかったです。

 

グロース250指数は-2.4%と売られてしまいました。朝は持ち直す動きも見せたのですが、中小型株にはまだどうしてもファンドの解約売りが続いているようで、いい銘柄ほど下げるようなマーケットなのがきついですね。ただ今日は決済ベースで今月の売買最終日。明日以降は少し売り圧力が弱まるかもしれませんので注目です。

 

いずれにせよ全体として、明日の日銀金融政策決定会合の結果発表前、米PCE価格指数発表前で買いが入りづらい状況も下げの一因です。どういう結果や数字が出てくるにしても、あく抜けすればまた上昇相場に戻ると思いますので、ここは待つしかないところです。

 

ドル円ですが、155円を超える円安になっても為替介入はありませんでした。明日の日銀金融政策決定会合で、政治的プレッシャーのかかっている植田日銀総裁が円安を抑えるべく少しタカ派なコメントを出し、円高方向に向かうところで為替介入で勢いをつける、そんなことが起こるかもしれません。

円高は株価に悪影響と思われていますが、今日の株式市場の動きを見ていますと、さすがに円安の弊害の方がクローズアップされてきているのではないかと思います。ドル建て日経平均は円建てより下げており、海外投資家がリスクオンになれず日本株を積極的に買えないぐらいのレベル感でもあります。もし為替介入があって円高になったとして、株が大きく売られるようであれば、そこは積極的に一旦買ってみたいところです。ただ、ゴールデンウィークにも突入しますし、ファクター系ファンドの売り買いがごちゃっと出てくるでしょうから、個別銘柄の動きは荒れがちになります。サイズ小さめ、リスク小さ目でというところです。

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]