米株高、円安で日本株を買いたい海外投資家と、いよいよ今週末に迫った衆議院選挙(自民単独のみならず、自公でも過半数割れリスク)が気になって買えない国内投資家の綱引きが、東証プライム市場売買代金3.4兆円という少ない商いのなかで行われ、日経平均-0.1%、TOPIX-0.3%の小幅安となりました。

日経平均は9日連続で陰線と、日本時間での弱さが際立ちます。

 

AI半導体関連勝ち組とされているアドバンテスト+2.7%も強かったですが、いち早く決算を通過したディスコが今日も売買代金1位で+3.2%と半導体銘柄を引っ張っていました。その他では、日本郵船+1.9%など今日も海運株が上昇しました。
それに対し、衆院選自民党敗北からの石破政権不安からか、防衛関連が三菱重工-4.4%、川崎重工-4.0%、IHI-4.5%と大幅安しました。また、さすがに金融株の息切れ感があり、三菱UFJ-1.9%、三井住友F-1.9%などと下げました。東京電力-3.2%など電力株も弱かったですね。

 

グロース250指数が+1.4%と久しぶりに中小型株が強かったです。

ですが東証グロース市場売買代金は820億円弱と更に減少しており、今日のところはテクニカルリバウンドに留まるといった感じでした。

 

売買代金上位は、ベースフード+13.0%、ドリコム+4.2%、Chordia Therapeutics+10.9%、オルツ-5.2%、ABEJA+19.3%といったラインナップで、今までの材料の蒸し返しと、AI銘柄物色といった感じでした。

タイミー+4.3%、GNI+3.7%、ライフネット+4.8%と、売買代金は少ないながらも主力で強いものもありました。

ただ、良ファンダメンタルズであるのに大きく下がっているものも少なくなく、売買代金の少なさも含め、やはりまだ中小型株の本格反騰という感じではありませんでしたね。

 

東京メトロ上場前の売り圧力が終わり、需給は少し改善したというところでしょうか。

明日以降に期待が高まります。

 

 

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]