本日の日本株は、日経平均-2.5%、TOPIX+0.1%、グロース250指数+1.8%と、指数の動きが大きく分かれた一日となりました。

きっかけは昨夜の米株です。ハイテク株が大きく売られ、SOX(フィラデルフィア半導体株指数)は-6.3%と急落しました。

報道では、著名投資家が一部ハイテク株の空売りを明らかにしたことが材料とのことですが、それにしても大きな下げでしたね。一昨日来の「不穏・不安定」という空気が広がった格好です。

 

その流れで日本株も、もともと高値警戒感のあった半導体・AI・データセンター関連が総崩れとなり、日経平均を押し下げました。

ただ、中身は見た目ほど悪くありません。TOPIXはプラスで、東証プライムの値上がり/値下がり銘柄比率は77%/20%。半導体を除けば、むしろ「その他全部が買われた」という印象の一日でした。

広く物色されたという意味では、いいマーケットだったともいえますね。背景では長期金利の上昇もあり、銀行・保険といった金融には追い風でした。

 

売られた側を並べると、キオクシア-13.5%、太陽誘電-10.0%、東京エレクトロン-7.4%、アドバンテスト-10.0%、ディスコ-9.1%、レーザーテック-6.0%、村田製作所-8.5%、フジクラ-7.9%、イビデン-9.2%、SCREEN-7.4%。半導体・AI・データセンター関連がきれいに総崩れです。

 

反対に、逆行高となった大型株が相場を支えました。ソフトバンクグループ+3.3%(OpenAI関連の追い風)、三菱UFJ+1.8%、三井住友+2.2%、みずほ+2.0%、トヨタ+2.5%、日立製作所+3.8%、任天堂+2.2%、ソニーグループ+2.5%、三菱重工+1.4%、川崎重工+2.5%といった顔ぶれですね。

 

中小型株も広く買われました。フリー+10.3%、FFRIセキュリティ+8.7%、QPSホールディングス+3.9%、パワーエックス+4.2%、タイミー+10.2%、カバー+8.5%など、物色はかなり広い範囲に及びました。

 

弱かったのは、直近IPOのLiNKX-20.0%、ネイス-23.0%がストップ安、北川精機-6.4%やフェローテック-7.9%など半導体系、データセクション-9.2%、QDレーザ-5.2%、アストロスケール-1.2%、オンコリスバイオファーマ-6.5%といった東証グロースの主力系です。

 

当面は、TOPIX優位・バリュー株優位のマーケットがしばらく続きそうな雰囲気です。

グロース株復権のタイミングについては、キオクシアと太陽誘電が切り返すかどうかを見ておけば見えてきそうです。

キオクシアは信用買い残が多くて大変そうですが、いったん信用買いの投げ売りがあるようなら、そこがむしろ大きな機会になりそうな面もあります。

 

今日はちょっと特殊な値動きなので、今日の動きだけで個別株の明日を判断するのは難しいですね。

今晩は米雇用統計が注目されます。その後、米ハイテク株が何もなかったように戻すかどうかで、明日の雰囲気と物色の方向が見えてきそうですね。まずはそこを見極めたいと思います。

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]