本日の日本株は、日経平均+1.5%、TOPIX+1.2%と、前日夜からの荒れ相場を切り返して、あたかも何事もなかったかのようにプラスで引けました。

 

昨夜の米国はSOX指数が-5.4%と大きく下げ、米ハイテクにも大幅安が目立ちました。

日経先物も、昨日の現物引け68,733円に対し、夜間は一時69,900円台まで買われた後、朝方67,600円台まで売られる、振れ幅の非常に大きい展開。

正直、今日も半導体・AI関連はショートでダメかな、と身構えていました。

 

半導体・AI関連銘柄の多くは売り気配発進で、日経平均は67,609円まで売られました。しかしそこから高値は69,788円まであるという、日中の値幅2,000円超の激しい一日。

終わってみれば+1,010円高。荒れた割に、着地はきれいでしたね。

 

為替は、今週一時162円台と約40年ぶりの円安をつけた反動もあり、160円台後半までドル高が一服。長期金利も朝方に2.81%と1996年以来の高水準をつけたあと、2.77%台へ落ち着きました。

円安の巻き戻しと金利の落ち着きも、今日は買い安心につながった感じですね。

 

しかし雰囲気を大きく変えたのは、やはり主役のキオクシアでした。

寄り付きは大幅安(一時-12%)でスタートしたものの、10時過ぎに変わらずまで戻し、プラスに転じたところで、日経平均も追いつくようにマイナス圏からプラスへ。そこから先は引けまで淡々と底堅い展開でした。

キオクシアは4.5兆円弱とダントツの商いで+9.2%。格の違いを見せつけました。

 

売買代金の上位は、太陽誘電+0.8%、東京エレクトロン+0.4%、ソフトバンクグループ-0.4%、村田製作所+1.9%、アドバンテスト+1.8%、フジクラ-0.2%、イビデン-0.3%、KOKUSAI ELECTRIC+15.1%。

昨日大きく売られた半導体・AI関連が、ショートカバーも交えてプラス圏まで戻す銘柄が多く、この一角のマーケットは非常に強かったですね。

 

セクターでは繊維製品、不動産、機械、サービス業、陸運、空運といったところが上位。

ハイテク以外にも幅広く買いが入り、TOPIX構成銘柄の約8割が上昇する、しっかりした中身でした。

 

グロース250指数は+2.9%と上げ、中小型株も今日は強い。

 

主役として引っ張ってほしいパワーエックスが+8.0%。宇宙関連もアストロスケール+8.4%、Synspective+7.8%と元気でした。

他の主力どころもトライアル+2.6%、タイミー+3.4%、サンバイオ+6.2%、BUYSELL+4.1%と軒並み高。今日は主力が主力らしく上げてくれました。

中小型のハイテクもフェローテック+3.7%、北川精機+5.8%、日本電子材料+3.1%と強く、この一角は総じて元気でしたね。

 

日ごとに地合いが変わるので、今日強いからといって来週がどうとは、あまり言えないのですが。

少なくとも、一旦売られるところは売られて、セリングクライマックスとまではいかないにせよ、ひとまず落ち着いた感じはあります。

何よりキオクシア、太陽誘電が強ければ、というところ。両銘柄が買われ続けるのであれば、全体もまだまだ上がっていくでしょう。

 

来週は、円相場の振れと介入警戒、そしてAI設備投資の収益性を巡る綱引きが焦点でしょうか。

 

今週もお疲れさまでした。


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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]