今日の日経平均は+0.7%の63,923円、TOPIXも+0.6%の4,061ポイントで、日経は4営業日ぶりの反発です。

 

明日未明に米FOMCを控えて、本来なら動きにくい場面です。

ただ利上げそのものは9割方織り込まれていて、妙な安心感が出たという感じですね。

債券もむしろ買われました。長期金利は節目の3%を下回る2.995%まで低下。米長期金利が時間外で下げたところに、日銀の国債買い入れオペで中長期ゾーンの需要が確認できたことが効いています。

 

もっとも、中身は「安心感」というより「動けない」です。

東証プライムの売買代金は6.7兆円(うちキオクシア1.4兆円)で前日比-9.8%。キオクシア以外の実質の商いはかなり細っています。

日経平均が高値引けになったのも、薄商いのなかで後場に買い戻しが入った結果、という側面が大きいと思います。

 

半導体関連銘柄は前場に売られたあと、後場にかけて買い戻しが入っています。

前夜のSOXが前日の-5.9%から+0.4%と下げ止まっていたところへ、韓国のSKハイニックスと米インテルが米国でのメモリー生産を協議している、との報道が効きました。

KOKUSAI ELECTRIC +3.5%、村田製作所 +3.2%、東京エレクトロン +2.1%、アドバンテスト +1.8%と、いずれも高値圏での引けです。

 

ただ、キオクシアは-1.9%と蚊帳の外でした。

ディスコ -0.8%、イビデン -0.9%と後工程の一角も小幅安で、半導体がまるごと買われたわけではありません。あくまで前場に売られたぶんの戻し、という範囲だと思います。

 

原油高のほうは素直でした。

石油・石炭製品が+4.6%、鉱業が+3.2%で業種別の上位を占め、ENEOS +5.0%、出光興産 +4.3%、石油資源開発 +4.3%、INPEX +3.2%。

中東の混乱を受けて海運も+1.9%、三井物産も+2.1%と商社に波及しました。

 

一方で堅調だった銀行は引け際に売られ、三菱UFJ・三井住友・みずほはそろって安値圏引けです。

 

グロース250指数は-2.3%の771ポイント。物色は大型に寄り、新興株は総崩れでした。

東証グロース市場は値上がり銘柄が35%しかなく、東証プライム市場の68%とは対照的でした。

 

個別に悪材料が出たわけではないのに、主力どころのパワーエックス -13.1%、オンコリスバイオファーマ -9.2%、Terra Drone -9.0%、GO -8.3%、トライアルホールディングス -6.6%、MTG -6.0%と軒並み下げました。

 

資源・素材・重厚長大が買われて、新興のグロースが売られる。

今日はそうした日でしたね。

 

明日未明にFOMC、18日には日銀の結果が出ます。

利上げそのものはどちらも織り込み済みですから、焦点は「その先のペース」に移ります。

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]