シリコンバレー銀行をめぐっては、さすがアメリカと言いますか、大問題が生じたのが報じられて、その次の日には破綻、そしてその翌日には預金全額保護の発表と、事態は週末に凄いスピード感で目まぐるしく動きました。

シリコンバレー銀行の預貸管理が悪いというか、顧客がスタートアップでそもそも預金に厚みがないというか、あくまでも個別事象ということでけりはつきそうです。ただ、金利高で保有債券に含み損が生じるのはどの銀行でも一緒ですから、金融不安に繋がるのではないかという不安を100%取り除くことはできず、長引きそうな気配があります。

 

とりあえず本日週明けの米株指数先物は、日本時間で+2%程度まで反発を見せていましたので、今晩の米現物株市場が落ち着き、そして願わくば上昇するのであれば、一旦は悪いイベント終了ということに出来ます。しかし、それを見るまでは何とも言えないです。

そして今現在の先物はマイナス圏に下がってしまいました。。。

 

金融不安からの金利安になってまして、来週23日未明(日本時間)の米FOMCでの0.5%利上げ予想はかつての80%から0%の織り込みとなり、0.25%利上げが60%、そしてなんと利上げ無し40%となりました。

金融ショックが起きればもちろんその方がインパクトは大きいですが、金利がそれほど上昇しないということであれば、グロース株にはポジティブではあります。一方、大きなショックの時には真っ先に大きく売られるのグロース株ですので、とりあえず今週はファンダメンタルズというよりは、買いのタイミングを計る局面になりそうです。

今のところ、焦って売る局面ではないと思ってます。少なくとも日経平均が27,500円を切るまで、中小型株もその同じタイミングまで、ロングをカットすべきかどうかなど、判断は待ちたいところです。

 

 

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]