12月メジャーSQ日(今年は本日)は何となくではありますが一応、機関投資家の間では年末日という意識になっていることが多い日です。(海外投資家はこれ以降クリスマス休暇を取ることが多く、国内機関投資家もそれを意識した投資行動をするため)。ですので今日までに”年末”前のポジション調整をする流れとなりがちで、日本株全般、特に今年パフォーマンスの良かった大型株においては売りが出やすい日ではありました。それに加え、昨日までの日銀正副総裁の発言での円高により、更に売り圧力があった訳で、今日の下げは背景を考えれば分かりますというか、やむなしというところはありました。また、今晩の米雇用統計の発表前に買いが手控えられがちということも、下げを助長する要因となりました。
ただ、昨晩ドル円が一時141円台と、昨日朝方は147円台であったドル円の6円幅の動きはいくらなんでもやり過ぎであり、それを受けた今日の日本株の下げもまた下げ過ぎ感はぬぐえません。日本10年国債利回りは急激に上昇したとはいえ0.7%台と1%に及ばず、マイナス金利解除が早期にあったとして-0.1%が0%程度になることに、象徴的な意味合い以上に大きな実質的変化があるとは全く思えません。
実際現在ドル円は144円30銭台での推移となっており、日経平均先物もやや上振れとなっています。今日の需給や金利周りのニュースへの過剰反応で下げている部分が大きいと思いますので、現段階ではまだ大きく心配するところではないと考えています。ともかく今は雇用統計待ちです。何もなければ、来週の株価の戻りは早いと見ております。ただ、市場参加者減少により、買い圧力が弱いかもしれないということは一つ懸念材料としてあります。
中小型株はグロース250指数が-1.1%と、日経平均-1.7%、TOPIX-1.5%に対してアウトパフォームし、昨日期待したとおりの循環物色的買いもあったか、全般的な下げ幅は小さく済みました。
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