米株安だったり、米トランプ政権による対中半導体規制の強化方針だったり、米マイクロソフト発のデータセンター需要不安だったり、円高だったりと3連休中に色々ありまして、日経平均-1.4%、TOPIX-0.4%と下げました。

 

半導体株主導の下げでしたので、当然日経平均の方がTOPIXより下げているわけですが、寄与度の大きい5銘柄(アドバンテスト-6.5%、ファーストリテイリング-3.0%、東京エレクトロン-4.9%、ソフトバンクG-4.2%、リクルート-5.8%)で今日の日経平均の下げ-539.15円をすべてカバーしてるぐらいのいびつさでした。

ですので、TOPIX-0.4%が市場の動きをきちんと表している感じであり、そうであればそれほど大きな下げではなかったともいえますが、先物では割っていた日経平均38,000円がキープされるかどうかはテクニカル的に大事なところですので、少しソワソワしてしまうところです。

今日のところは、38,237.79円での引けでしたので、まずは一安心といったところでした。

 

米トランプ政権が就任前に予想していた以上の事をそれほどやっているわけでないので、現段階ではトランプリスクの想定内ですから、日経平均が38,000円をキープできれば、レンジトレーディングの範囲の下げだったですみそうです。

 

少しだけ嫌な点が二つありまして、一つはTOPIXコア30の下げがTOPIXの下げよりきつく、海外投資家が少し投げ売ってる感触があったこと。こうした売りは1週間ぐらい続いたりしますので、明日もTOPIXコア30の下げが大きかったら、日本株全般弱い展開になりそうです。

もう一つがビットコインが9万ドル割れまで下げていいること。取引所がハッキングされて15億ドル相当の暗号資産不正流出というニュースから下げています。それで株式市場に直接何が起こるという訳ではないのですが、株式市場の雰囲気を見るのには結構大事な指標だったりします。明日もまだ下げるようであれば、日本株要注意です。

 

バフェットが買い増しするかもという報道により商社株が、三菱商事+8.8%、三井物産+4.7%。伊藤忠+6.7%などと買われました。

半導体、データセンター絡みのところでは、格下げもありディスコ-6.7%、フジクラ-7.5%などと下げました。

 

リスクオフになってしまうと中小型株は弱く、グロース250指数は-1.0%とTOPIXより下げました。

主力のカバーが+6.8%だったのはいいですが、その他の主力や良ファンダメンタルズ銘柄はあまりいい値動きをしていませんでした。

頼みのドローン関連銘柄もブルーイノベーション+13.8%以外は、Liberaware-6.3%、TerraDrone-7.3%と辛かったですね。

感覚的には、直近IPO系のブッキングリゾート+20.5%、技術承継機構+15.1%、最近強いプレイド+4.5%あたりを持っていないと、指数の下げ以上にポートフォリオは下げて苦しい展開だったのではと思います。

 

良ファンダメンタルズ銘柄への資金循環はいずれくるくるといってなかなか来ませんが、市場全体が大崩れしない限りは必ず来るものですので、それまでは辛抱強く待ちましょう。

 

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]