今日の日本株は、日経平均(+5.0%)で、上げ幅3,297円は史上2位。TOPIXも+3.0%の3,999.60で最高値更新。

一時は日経で69,682円と7万円が意識される場面もありました。

 

週末に飛び込んできた米国とイランの和平合意(軍事作戦の停止、19日にスイスで署名式の見通し)で、中東情勢への警戒が一気に後退しました。

原油はブレントで-4%程度と供給不安が剥落し、何より日米ともに金融市場最大の懸念だった金利が低下。重しが取れてのリスクオンに、売り方のショートカバーも加わって、日経平均は+5.0%の69,317円と史上初めて6万9000円台に乗せました。

 

正直、週末のイラン終戦期待は「プロセスが順調に進むとしても、そこそこ良いニュースは出尽くし」と思っていたので、ここまでの大幅高は少し驚きでした。

ただ、午後は伸び悩んでの引け。東証プライムの売買代金は11兆円で、これだけ動いた割には超大商いというほどでもなく、好需給は続いているものの、ここから需給だけでさらに上を買い上がっていくのは少しつらいかな、という感じもします。

一方で、インフレ懸念の後退もあってか、空運・建設・機械・ゴムといった普段とは違うセクターに物色が入ったのは興味深かったです。イラン情勢悪化で売られてきた自動車・化学あたりへの買い戻しも広がり、TOPIXは構成銘柄の約7割が上昇と、中身も伴った上げでした。

 

個別銘柄で主役は今日もやはりキオクシア。売買代金3兆円超で+12.0%と、相場全体を引っ張り続けています。

金曜には息切れしていた村田+17.6%、太陽誘電+22.6%のMLCC勢が今日は逆に大幅高で復活、東京エレクトロン+7.0%、アドバンテスト+7.7%、ディスコ+6.7%、イビデン+19.1%、レーザーテック+9.8%、ソフトバンクG+10.3%も売買代金上位で大きく上げ、新旧の主役がそろい踏みの大幅高でした。

SUMCO+17.8%、TDK+11.5%、KOKUSAI+12.2%あたりまで物色が広がり、トヨタ+4.6%など出遅れ組にも買い戻しが回りました。

 

一方で、中小型株は全く別の景色で、グロース250指数は-1.6%と大型株主導の上昇についていけず。特にスペースXの上場成功で、宇宙関連が「用済み」とばかりに換金売りを浴び、アストロスケール-21.0%、QPS-16.8%、SYNSPECTIVE-15.6%、アクセルスペース-14.7%と軒並み急落。

雰囲気の悪化で主力のパワーエックスも-6.9%、戦争終結でドローン関連のLiberaware-28.9%、TerraDrone-10.5%も大きく売られました。

 

とはいえ、QDレーザ+5.7%、データセクション+5.8%、タイミー+5.5%、千代田化工建設+7.8%、名村造船所+6.2%、メタプラネット+12.1%などはしっかり上げており、中小型が全部死んだわけではありません。

物色の循環は明日以降に期待したいところです。

 

大型株は、この勢いでこのまま上も見てみたい気はしますが、どちらかというと、さすがにいったん出尽くしで一服、という線の可能性も増してきた点には注意したいと思います。

明日は日銀の金融政策決定会合の結果も出ますね。また明日に期待です。

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]