始めにお読みください:インデックス・イベント投資塾 用語説明 / インデックス・イベント手引書

 

[今回の内容]

1)フロー動向

3月第二週、信託銀行は現物若干売り越し、先物は買い越し。第三週はGPIFのアロケーション買い観測。

2)3月インデックス・イベント

配当再投資先物買い、3月TOPIXリバランス、日経平均入替え

3)主なインデックス・イベント一覧

TOPIX4〜6月リバランス予想、各月5500億円、合計三回で片側1.7兆円のリバランスが想定されている。

 

1)フロー動向

SQ週の為、ノイズが大きい。

3月第2週(3/7~3/11)の現物と先物の両取引を合算した投資主体別の売買は、海外が現物、先物合算で売り越し。個人は現物、先物合算で買い越した。

同週の日経平均は軟調。昨年来安値を更新すると、節目の25,000円を割り込み、一時24,600円台まで下落した。

週後半には強烈な買い戻しが入って1日で1,000円近く上昇する場面もあったが、週間では約822円の下落となった。そのなかで海外投資家は現物売りの先物買い。

一方で自己が現物買いの先物売り。売り買いともに大きな額だが、海外-自己間の売買を相殺すると、市場への影響は限定的だったと思われる。

個人投資家は現物が押し目買いが中心となる一方、先物は前半の下落局面での売りと、後半の戻り局面での戻り売りなどから売りが優勢となった。

信託銀行は、現物はやや売り越しであったが、TOPIX先物での買い越しが目立つ。これがいずれEFP現物買いになるかは、今の段階では明確ではない。

正直、思ったほど買いの痕跡がないという印象。尚、第三週に関しては、GPIFの買い観測もあり、信託銀行の買い越しが顕著に現れると考える。

 

2)3月インデックス・イベント

【国内指数】

■配当再投資先物買い(3/29~3/30)|権利付き最終=3/29)

QUICK試算(3/10時点)で3月29日→30日の配当落ちは以下の通り。

配当再投資合計は1.3兆円強の想定、加重型の影響が大きい。恒例となっているがNTの動向が注目される。

特に、3/25以降はNT縮小が意識されやすい。

(MSCI等は経験則でTOPIXの6割として試算)

 

■TOPIX_3月リバランス(3/30)|公表3/7

月末調整が公表されている。全部で買い方向13億円、影響軽微。売り250億円弱、2月件と同様に見合いの買いは先物買いが中心となろう。

 

ところで、丁度いい機会なので、以下のTOPIX案件を解説しておきたい。先月急騰したフジ(MV西日本とのM&A)と背景は同じである。

M&Aで存続会社が東証一部(今後はプライム)、合併される会社が東証一部(プライム)以外(非上場もあり得る)のケースで、新株を発行する場合、その分がTOPIXとしては買いとなる。計算は以下の通り。


7745A&D/7748ホロン 交換株数6,743,808株

上記交換株式のうちA&D自己株 1,500,000株を使用する事になっているので、残りはA&D 新株 5,243,808株

A&DのTOPIX FFW=0.65 なので、TOPIX指数用株数=3,408,475株 となり、

想定需要は、TOPIXパッシブ比率15%=51万株 となる。

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インデックス(リバランス)分析のコラム

収益機会として日経平均のリバランスを利用したトレードははあまりにも有名ですが、TOPIXについても収益のチャンスは大きいといえます。また違った切り口でのインデックス投資のニーズが機関投資家から年々増すとともに、MSCI(サブシリーズ含む)、FTSEはその残高を増やし、そして新たに生まれたスマートベータインデックスも重要度が増しています。このコラムではそうしたインデックス(主にリバランス)についての分析、そしてそれを投資に生かす提案を行います。

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