始めにお読みください:インデックス・イベント投資塾 用語説明 / インデックス・イベント手引書
[今回の内容]
1)フロー動向
■投資主体別売買状況・現先合算(4月2週)
2)TOPIXリバランス
■TOPIX_4月、5月、6月FFW リバランスのまとめ
TOPIX4〜6月リバランス予想、各月6千億円弱、合計三回で片側1.74兆円のリバランスが想定されている。
■TOPIX_4月FFW リバランス(4/27)|公表4/7
タ-ンオーバー片側93bp、金額5,800億円。
自己株消却で影響を受ける主な銘柄(第一生、海上、大成、アステラス、味、明治HD、めぶき)
■TOPIX_5月リバランス(5/30)|公表5/11
■TOPIX_6月リバランス(6/29)|公表6/7
3) その他のインデックス・イベント
■MSCI 5月RB(5/31)|公表5/13(ファクターインデックス公表5/20)
STD(スタンダード)予想銘柄
■FTSE 6月RB (6/17)|公表5/-(NAREIT公表6/2)
4)主なインデックス・イベント一覧
1)フロー動向
■投資主体別売買状況・現先合算(4月2週)- 海外投資家は2週連続で買い越し、個人は売り越し
4月第2週(4/11~4/15)現物・先物を合算した投資主体別の売買は、海外が現先合算2週連続で買い越し。個人は現先合算3週ぶりに売り越し。
同週の日経平均は3週ぶりに上昇。週前半は米長期金利上昇への警戒感からグロース株を中心に売りが広まった。
一方、米CPIが想定以上のインフレ高進とはならず米長期金利が低下、13&14日は大幅高となった。値動きの荒い展開が続いたが27,000円台を回復。
海外は現物の買い越しが続いた一方、買い越し額は大幅に縮小。主に年金動向を示す信託は、4月第1週に続き現物の売りが膨らみ売り越し。
尚、二週連続売り超の信託は、昨年2021年4/5~4/9=▲4,167億円(2021年3月TOPIX1954レベル)であったが、そろそろ売り越し基調が収まるか?
個人投資家は現物の買い越し額が縮小した。
■財務省 対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)
(財務省の対外対内証券投資ではOTCは集計され、先物は集計されない)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/itn_transactions_in_securities/week.pdf
4/10~4/16 非居住者は4,065億円の買い越し(前週1.67兆円買い越し)と大幅に縮小。
国内⇒海外のクロスは落ち着いた模様。
2)TOPIX リバランス
■TOPIX_4月、5月、6月FFW リバランスのまとめ
全体的な流れとしては、各回それぞれターンオーバー片側90~93bp合計278bp、金額では3回合計片側約1.74兆円となり、非常に大きなリバランスとなる。
下段のヒストリーにもある通り、公表後の翌日は大きく順方向に動いたが、その後は冴えない展開が続いている。
公表日を基準価格として計測しているパフォーマンスでは、逆方向となっており、公表以降のプレポジションでは儲かっているケースは稀であろう。
リバランスの特性から、足元の相場展開がバリュー系の方が相対的に優位となっている影響が大きい。
リバランスの基準日まで、残り3営業日であり、流石に一部の実需も動いてくると思われるが・・・
いずれにせよ水曜日は大商いとなる筈なので、自身のポジションの影響について、特に売買の方向性などには注意を払いたい。
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【リバランスの特性】
ü 買い方向でグロース色が強い・・・Growth >Value となりやすい
ü 買い方向は米株感応度が高い
ü 筆頭銘柄:トヨタ・商社vs NTT・ソニー
ü 4月のみ、4-6月トータルでは、第一生命(4月売り/他買い)の差が大きい
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【ヒストリー】 4/7基準・参考値|4-6月RBスプレッド=▲94bp/4月RBスプレッド=▲161bp
4/7 FFW引け後公表
4/8 FFW公表後初日、一部ズレがあったが概ね予想通り、寄りから大きく順方向へ。同時に外れ銘柄のアンワインドも目立った。
4/11 リバランス特性から、買い方向ポートが相対的に弱く、逆方向の展開。
4/12 前日と同様な展開ではあったが、逆方向への動きは限定的。
4/13 ファクター的には順方向に向かいやすい相場であったがトヨタ↑で一進一退。特別なフローの気配は感じられない。
4/14 バリュー優位な展開であった為、特に午前中は逆方向が目立った。後場からはジワリ順方向の場面もあったが、結局若干逆方向で終えた。
4/15 逆方向継続、4/7終値基準では逆方向まで調整。実需は動きやすくなってきているが・・・基準日まで残8営業日
4/18 V>Gで逆方向となりやすい地合い、特に目立つ動きは観測されず。
4/19 V>G継続、NT↓で逆方向となりやすい展開。前場は逆方向で推移、後場から順方向に転換し若干の順方向で終えた。
4/20 10時過ぎからV>Gが一段と進行、その流れでリバランス・スプレッドにはネガティブ、引けにかけて逆方向拡大で終えた。
4/21 V<G、NT↑で終日順方向。実需の気配・・・
4/22 Nasdaq↓などもあり、逆方向の流れ、日通しでは大きな変化なし、引けにかけて若干戻りも逆方向のまま終えた。
【4-6月合計金額上位】
(自己株消却などで三回が均等にならない(売買逆あり)銘柄があるが、トータル・リバランスで金額順にソートしている)
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