本日の日本株は反落し、日経平均は27,010.61と辛うじて27,000円をキープして引けました。とはいえ現在先物が売られ、現物指数換算で26,900円程度のところまで下がってます。相変わらず、米株に対して日本株の方が弱い状況です。

 

SVB問題が報じられた先週水曜日(8日)以降、今週月曜日(13日)まで、マクロ/CTA系のファンドのパフォーマンスが非常に悪いというニュースがありました。

また、JPモルガンによると、その間にCTAは債券先物を約2,100億ドル(約28兆円)ショートカバーしたらしいということ。日本円のショートカバーも行われて、ほぼポジション解消は終わったようだとも。

金利安、円高、日本株安の需給面での大きな要因は、どうやら損失覚悟のCTAのポジション解消にありそうです。債券のショート、円ショートは買い戻され、そして経済回復が期待されて今年買われていた日本株は、ロングポジション解消のために機械的な売りを浴びたということです。

 

マクロ/CTA系のファンドのポジション解消が本当に終わっているのであれば、日本株の売り圧力は終わり、反転の時期をうかがうことになります。ただ、先週から今度はクレディスイス銀行の信用不安が広まり、来週に米FOMCを控え、そして日本は年度末と、買いづらい状況は残っていますので、すぐに反転、本格上昇というのは難しいかもしれません。上がり始めたら早いかもしれないので機を逃さないように気をつけつつ、本格的な買いはその時までまだお預けですね。我慢の時間帯がもう少し続きそうです。

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]