日本株が強いのはもうデフォルトとして、今日の上げは一味違ったというか、完全に上抜けしたというかの感じでした。昨日は3兆円だった東証プライム売買代金が今日は4.1兆円。商いを伴いながらの大幅高で、株の持ちが軽くなってしまっている機関投資家がしょうがなく買い始めたという感じがありました。今日も日経平均(+1.8%)主導(TOPIXは+1.2%)で、外人買いは継続しているでしょうから、需給に死角がありません。強いマーケットがまだ続くというより、むしろここからスタートなのではと思わせるぐらいの雰囲気の、非常に強いマーケットでした。

 

一方で、東証マザーズ指数こそ+1.1%でしたが、東証スタンダード指数は+0.3%、東証グロース指数+0.9%と、大型株の活況に対し、中小型株が割をくったような日でもありました。東証マザーズ指数は806.22ptで引け、800pt回復と順調な動きでしたが、個別銘柄は割とバラバラな動きであり、下げる銘柄も目立ちまして、ちょっとすっきりしない日でしたね。ただこれは、米5月CPI、米FOMCなどのイベント前にはいつも見てきたリスクオフの売りと思われ、今のところ心配する必要はないと思います。イベント明け15日木曜日のリバウンドを楽しみに待ちたいですね。

 

 

 

 

 

 

無料メルマガ登録

無料メルマガでは、プロが選んだ推奨銘柄やマーケットコメントなど、株式投資をする上で役に立つ情報を配信
ご登録は、以下にメールアドレスをご入力ください:

個人情報保護方針を確認し、同意する。

The following two tabs change content below.

ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]