昨日引け後の日銀総裁会見で利上げ警戒が高まり円高となっていたことで、日経平均先物は-1%程度既に下がっていました。

昨夜の米株が弱かったこと、レーザーテックの決算が悪く-16.4%だったりARM株急落によりソフトバンクGが-5.6%となったりでハイテク株全般を押し下げたことで、日経平均-2.6%、TOPIX-1.9%と今日の日本株は大きく下げました。

 

米株指数先物が反発していたり、ドル円が切り返して円安傾向になっていたにもかかわらず、日経平均主導で下げ幅を拡大しました。

3連休前に、米雇用統計発表前、米大統領選前、米FOMC前のポジション整理(縮小)をしておきたいといった売り圧力が強く、需給要因で下げ幅が大きくなったように思えます。

需給悪の中でも、今年たびたび見られる日経平均38,000円サポートは今日もありました。米雇用統計を受けた今晩の米株市場で何かおかしなことがなければ、日本株は一旦下げ止まるでしょう。

 

グロース250指数は-1.6%と反落しました。

 

日経平均、TOPIXが下がっていますのでしょうがない、あるいはそれよりは下げ幅が小さいので悪くはないというようにも見えますが、主力や良ファンダメンタルズ銘柄の下げがきつく、実態としては見た目よりも悪い感じでしたね。

やはり、昨日の上げの一部はお化粧買いで、それがはげた部分もあったようです。

そうした需給は今日で終わっておりますので、3連休明けの来週仕切り直しとなりますが、今晩から米リスクイベントが目白押しですので、本格反騰は再来週になるかもしれません。

 

米大統領選前後は激しく動きがちで、いきなり上下どちらかのトレンドが始まることもあり得ます。ポジションをややタイト目にして何があっても対応できるようにしておきましょう。

基本上目線は変わっていませんので、ポジションはある程度キープしつつ、下げたら買える余裕を持っておく感じです。

いずれにせよまだ、無理をする局面ではありません。

 

 

 

 

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ポートフォリオマネージャーつぶやき

1000億円規模の投資運用を行ってきたファンドマネージャーの観点から、グローバル&日本、マクロ&ミクロ、株・為替・債券・コモディティー(暗号資産含む)・不動産を複合的に分析し、その結果を日本株の投資判断に落とし込みます。相場の流れを読み、リスクを取る局面なのかそうではないのかの判断、デルタ(リスク)の方向性とコントロールの方法、どの個別株で勝負すべきか、などの投資判断をお知らせするコラムです。 [1.日本株全体の動きとトレンドをお伝えします。 2.後場特有の大きな需給動向について、特別な状況で有り・無しがありそうな場合にはその判断もお伝えします。 3.ファンダメンタルズの裏付けが取り切れていないのだが、ポートフォリオマネージャーとして注目している銘柄を、フィーリングとスピード重視で【参考銘柄】としてお伝えします。]