先週末の欧米株は、指数としてはほぼフラットやや強ぐらいでしたし、今日の東京時間は引き続き介入警戒で円高気味だということで、本日の日本株はまたしても全般弱い展開となりました。円高で売られやすい日経平均はマイナス(-0.4%)ですし、TOPIXは辛うじてプラス(+0.1%)でしたが、TOPIX銀行業指数が+4.7%、TOPIX保険業指数+2.1%となるなど金融業のプラス貢献度が大きく、それがなければマイナスだったでしょう。
個別株は大型株、中小型株ともに指数以上に弱い感じがしておりまして、東証プライムは+0.1%ながら値下がり銘柄数が全体の50%を超すなどしておりますし、東証グロースは-1.9%でしたが、良ファンダメンタルズ銘柄でそれよりも大きく売られる銘柄が目立ちました。
東証グロースの売買代金は先週金曜日から20%以上増えており、今日はなんらかの解約売りのようなフローがあったかもしれません。東証マザーズ指数は節目の750ptを割って引けまして、こちらも警戒感が強まるものでした。
売りのフローがあって個別株が弱かったということ自体はネガティブですが、一方でこれが今日だけの事であれば、戻る道筋も見えてくるということではあります。先週もコメントしましたが日経平均が32,500円くらいまでの下げで止まる(今日の引けは32,467.76円)ようであれば、まだそれほど大きな心配ではないと考えています。
現時点で欧米株指数先物はやや強い展開となっていますので、それも含めまして、明日の日本株の動きを待ってからの相場動向判断をしたいと思います。
ポートフォリオマネージャーつぶやき
最新記事 by ポートフォリオマネージャーつぶやき (全て見る)
- マーケット一言:日本株反落、中間期末と需給イベントの通過待ち - 2023年9月26日
- マーケット一言:円安進行もあり日本株は強い、需給イベント多く要警戒だが、意外高の期待 - 2023年9月25日
- マーケット一言:弱い米株を受け日本株も弱かったが、大規模金融緩和維持により戻す、グロース株が大きくリバウンド、来週は中間期末 - 2023年9月22日
- マーケット一言:米FOMCは想定上にタカ派、米株そして日本株も下げる、明日は日銀金融政策決定会合 - 2023年9月21日
- マーケット一言:米FOMC前で弱い - 2023年9月20日